土質がわかるといろいろなことが見えてくる
ボーリング調査は、いろいろな場面で登場します。
例えば、家を建築する時や土木構造物の工事をする時の基礎の判定にも使用します。
ボーリング調査結果を読むことは、普段の生活にも必要な力なのです。
ここでは、土木工学や土質工学の方から、一般の方まで簡単にボーリング調査結果や
土質調査がわかるように説明します。
土木研究社・土質課 編
柱状図等でよく出てくる土質区分の例で解説します。
この解説を見ると、まず基本的なことがわかります。
B:盛土層
→【解説】Bとは、banking(盛土の略)
Ac1:沖積上部粘性土層
→【解説】Aとはalluvium(沖積層)、Cとはclay(粘土)、1は一つ目
As1:沖積上部砂質土層
→【解説】sはsand(砂)
Dg1:洪積上部礫質土層
→【解説】DはDiluvium(洪積層)、Gは砂
以下は暗記法です。
・大昔、洪水があり、洪積層が下の方でDあると思える。
・英語のAは、上の方、すなわち沖積層と覚える。
・gは、ガン=礫と覚える。
・sは、すなと覚える。
地盤材料の分類名と簡単な覚え方です。
○G(礫)
○S(砂)
○F(細粒分まじり)
○M(シルト)
○C(粘土)
○O(有機質土)
○Pt(高有機質土)
土質の呼び方は後ろから前に呼ぶのが基本
Fがある場合→始めに細粒分をつけて
Fが真ん中にある場合→〜まじり
Fが一番後ろの場合→細粒分まじり〜
○GS(砂まじり礫)
○GF(細粒分まじり礫)
○GFS(砂粒分砂まじり礫)
○GSF(細粒分まじり砂質礫)
○GFS(細粒分質砂質礫)
N値とは、標準貫入試験の試験結果で、質量63.5kgのハンマーを75cm落下させて
サンプラ−が地盤に30cm打ち込める打撃回数
これにより土質の状況がわかります。
N値0〜4 非常に緩い
N値4〜10 緩い
N値10〜30 中ぐらい
N値30〜50 密な
N値50以上 非常に密な
4 N値と基盤面
N値により構造物の支持層が決まります。
工学的基盤面:N値粘性土25以上、砂質土50以上の上面
又はせん断波速度300m/s程度以上の上面
建築基礎構造設計指針によると以下のとおり
N値50以上を5m以上
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