下水道に関する用語と解説です。
用語を知ることは、下水道を知る第1歩となります。
区分 | 用語 | 解説 |
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水質 | BOD | Biochemical Oxygen Demandで、微生物作用で消費される酸素量(単位mg/l)微生物の呼吸作用で消費された量 |
〃 | COD | Chemical Oxygen Demandで、化学的作用で消費される酸素量(mg/l)有機物を分解する化学物質で測る。原因物質は、特定しない。 |
〃 | SS | Supended Solidで浮遊物質のこと(単位mg/l)水中に浮遊している粒径2mm以下の浮遊物質。水中蒸発残留濃度ー溶解性物質濃度 |
〃 | HRT | 反応タンクの水理学的停留時間。従来、エアレーション時間といっていた。(エイチアールティー) |
〃 | MLSS | 混合液浮遊物質のこと。活性汚泥法のエアレーションタンクの混合液の中の固形物質(エムエルエスエス) |
〃 | BODーSS負荷 | 汚泥負荷といい、エアレーションタンク内の活性汚泥微生物の単位MLSS当たりの有機物質(BOD)。 |
〃 | 濁度 | 濁りの程度。62〜74μの白とう土粒子1mgを水11に含む物の濁度を1度としてこれと比較して濁度を決定する。 |
〃 | PH | 水素イオン濃度。7が中性でこれより低い値は酸性、高い値はアルカリ性。 |
〃 | 悪臭物質 | 悪臭防止法施工令で、アンモニア・硫化水素等の22項目を悪臭物質とし、濃度の基準を定めている。 |
〃 | 一次処理 | 沈砂池、スクリーン、最初沈殿池までを一次処理施設という。二次処理は、生物学的処理のことをさす。 |
〃 | エアレーション | 活性汚泥法の好気性微生物に対して、必要な酸素を供給すること。 |
〃 | 活性汚泥法 | 好気性微生物を用いた生物学的排水処理法。最初沈殿池で、下水中の固形物を重力沈降で除去し、エアレーションタンクにおいて、 酸素を供給しながら、微生物と混合させ、勇気汚濁物を参加する。処理された下水と活性汚泥は、最終沈殿池で分離する。 |
〃 | 嫌気性微生物 | 酸素の存在しない条件下で生育する微生物で好気性微生物に対するもの |
トンネル | 切羽 | トンネルの最先端部の堀ったばかりの面のこと。切端とも書く。正面、側面があるが、正面を鏡という。鏡止めを土留めともいう。 |
方法 | 説明 |
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活性炭吸着脱臭法 | 活性炭の物理的な吸着現象を利用して除去する。 |
イオン交換樹脂脱臭法 | 酸及びアルカリ成分は化学吸着によって、中性成分は物理的吸着によって除去する。 |
処理方法 | 特徴 |
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標準活性汚泥法 | MLSS濃度:1500〜2000mg/l、HRT:6〜8時間 |
ステップエアレーション法 | 流入水を反応タンクに分割流入させ、標準活性汚泥法と〃BODSS負荷でもMLSS濃度を高くして反応タンクの容量を小さくした方法 |
酸素活性汚泥法 | 高い有機物負荷と高いMLSS濃度を可能にするために酸素によるエアレーションを採用した方法 |
長時間エアレーション法 | 最初沈殿池を省略し、有機物負荷を低くして余剰汚泥の発生量を制限する方法 |
オキシデーションディッチ法 | 最初沈殿池を省略し、有機物負荷を低くするとともに機械式エアレーションを採用して、運転管理を容易にした方法 |
回分式活性汚泥法 | 一つの反応タンクで、流入、反応、沈殿、排出の各機能を行う活性汚泥法 |
循環式硝化脱窒法 | 反応タンクの前段に無酸素タンク、後段に好気タンクを設置し、後段の硝化液を前段に循環させることにより、生物学的な脱窒を行う方法 |
嫌気ー好気活性汚泥法 | 反応タンクの前段部分を嫌気的にかくはんできるようにして、糸状性バルキングが発生しにくい条件にするとともに、生物学的な脱りんを行う方法 |
超深層エアレーション法 | 超深層反応タンクを採用することにより空気によるエアレーションの酸素溶解効率を高め、高い有機物負荷と高いMLSS濃度を可能にした方法 |
比較 | 在来工法 | NATM工法 |
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掘削方法 | ダイナマイトなどで発破して掘り進む。 機械施工。 |
ダイナマイトなどで発破して掘り進む。 機械掘進。 |
基本 | 山が崩れるのを防ぐために、掘った直後に木製や鋼製の板を地山にあて、その板を柱(支保)で支える。 | 岩が崩れて動く前に、コンクリートを掘削面に吹き付けて、その後、ロックボルトを周囲に施工し、トンネル周囲をアーチ状の構造物にする。 |
考え方 | 山を、掘り抜いた面でのみ | 掘り抜いた面の周方向も考慮 |
覆工後のコンクリートにかかる力 | × 完成後は、NATMと変わらなくなるが、当初はトンネルの周囲の荷重がすべてかかるため、巻厚は厚くなる。 |
○ トンネル周方向も構造物として仕舞うので、覆工コンクリートにかかる力は、在来工法よりは少なく、そのため、巻厚は比較的薄い。 |
仮設,機械等 | ○ 削孔機械以外は、汎用建設機械で施工が出来る。 矢板等と地山との間隙を埋めるために、裏込注入をする場合、別にその機械等がいる。 要約すると、仮設は少なくてすむ。 |
× 削孔機械,汎用建設機械のほか、 吹付け機械とコンクリートバッチャープラントが必要。 電気設備も含め、仮設は大がかりになる。 |
施工速度 | × 機械化できない部分が多く、人手もかかり遅い。 また、断面が大きくなると、分割して掘削しなければならないので、時間を要する。 |
○ 機械化が進み、少人数でも施工可能で、しかも早い。 また、断面の大きさには、あまり左右されない。 |
安全性 | × 矢板の裏を裏込め注入しないかぎり、地山を密着させて押さえることにはならないので崩れてくる可能性がある。 |
○ 地山を掘削したあとすぐにコンクリートを吹付けるので、地山に密着した支保を構築することが出来る。 |